入国後の理想的な各手続きの流れ

日本に長期滞在で入国する外国人にとって、必要な手続きはたくさんあります。最初の居住地の転入届、銀行口座の開設、携帯電話の契約、アパートの契約等。どの順番で進めるのがベストでしょうか?

まず入管法上、入国から14日以内に居住地の届けが必要です。在留カードの裏面に住所が記載されます。これがないと、銀行口座も携帯電話の契約もできません。ともかく住所を決めましょう。この住所とは、アパートのような場所のみならず、研修を受けている会社の住所や一時的に住ませてもらっている友達の家の住所などでも大丈夫です。社会保険に加入しない人の場合は、国保の加入と年金免除申請を忘れずに行いましょう。

次に銀行口座です。ゆうちょ銀行であれば、印鑑無しで口座が作れます。他の銀行だと印鑑が必要なところが多いので、事前に印鑑を作成する必要があります。最近は新規口座開設に伴う事前の審査が厳しく、作成にするのにやたらと時間がかかります。特にゆうちょ銀行の場合、国際犯罪組織とかかわりのある名前が一部でも含まれていると、審査に2週間ほどかかるケースもあります。 口座開設で印鑑が不要でも、今後の生活において必要なものですので、早めに印鑑は作っておきましょう。

口座ができると、携帯電話の契約やアパート契約ができるようになります。東京などの外国人が多い地域では保証人なしや日本に来る前の段階である程度契約が進められるゲストハウスなどがあるようですが、多くの場合、日本に住所がある状態でないと、入居の要件を満たせません。よって、アパート探しは最後の段階になります。

こうした手続きを雇用先の会社の担当者がサポートしてくれるのが理想ですが、自分でやらなければならないとしたら、初めて日本に来た人にとっては大きなチャレンジとなります。順番を間違えると無駄な時間や労力を費やし、ストレスもたまり精神衛生上良くありません。よって、少なくとも踏むべき手続きの順番を確実に指導してあげてください。